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多摩センター 動物病院  - 事件のまとめ -

光文社「女性自身」4月24日号掲載

なんでボクたち、こんな目に・・・
獣医が動物虐待!?東京・多摩センター動物病院の獣医師に「動物虐待」「詐欺」の判決
「愛するペットの命を返して!」
死亡、すり替え、後遺症、カルテ交付拒否……、寄せられた被害報告は100件以上、もの言えぬペットたちの悲しみの声を聞いて!


「元気いっばいだった子犬が突然死した。絶対おかしい!」「不要な手術をされていたことが 転院先で判明した。許せない!」「飼っていたのと違うリスを渡された。なぜそんなことを?」
 インターネットの掲示板に寄せられた被害報告100件以上。不要な手術による被害、実際には していない治療費の高額請求、疑問に思った飼い主へのカルテ交付拒否……。飼い主と数多くの トラブルを起こしていた東京・多摩センターの獣医師に、東京地裁は3月22日、「動物傷害」 「詐欺」の判決を下した。
 預けたペットが不可解な死を遂げたとして被害者5人が起にこした民事の損害賠償請求。 被告の獣医師、烏吉英伸・多摩センター動物病院長は5件全件において総額約320万円の賠償支払 いを命じられ、判決文でも「被告の行為は計画的、常習的」「獣医師に対する飼い主の信頼、社 会的信頼を裏切るもの」「極めて悪質」と厳しく断罪された。判決後、原告5人は会見を開いて心 情を告白。全件での賠償支払い命令に、わずか1歳の愛犬を失った原告の猪飼佳子さんは「全面勝 訴と考えています。2年半闘ってきて、本日やっと裁判所も鳥吉医師の罪を認めてくれました。こ
の勝訴をきっかけにこれからも闘っていきたい」とコメント。鳥吉氏の獣医師免許剥奪を目標に、今後は刑事告訴で争う構えを見せた。

法外な治療費を輯求し、「お金を払うまでは渡さない」

 'O3年の開業直後からたびたびのトラブルが近所で目撃され、パトカーが駆け付けることもしょ っちゅうだったという多摩センター動物病院。事情に詳しい関係者はこう語る。「この病院では飼い主は診察に立ち会わせてもらえないので、どんな処置をされたのか知ることができません。不審に思った飼い主が引き取ろうとしても、法外な治療費を請求して、お金を払うまでは渡さないと言います。目と鼻の先にある多摩中央署への通報も何度も行われているようですが、対応は不誠実。
『決定的証拠がないと告訴は無理』『民事不介入』と、刑事告訴はもちろん被害届すら受け付けてはもらえません。ですから今回の告訴もやむをえず民事となったのです」
 現在判明しているだけでも被害件数は約100件。何度も同じトラブルが起きているのに警察は烏吉医師を野放し。「ここの先生、頭いいからやりあっても無駄。お金払っちゃいなよ」 警官からそんな心ない言葉を投げつけられた被害者もいる。法律上立ち入れないから、何匹もの動物が犠牲になっても飼い主はガマンしろ。警察はそう考えているのだろうか?
 被害者たちが望んでいるのは、鳥吉医師の「獣医師免許の剥奪」。これを満たす条件の1つが「罰金以上の刑罰」。警察が本腰を入れて捜査をし、何らかの「決定的証拠」を発見、刑事告訴に踏み切っていれば「罰金刑」も不可能ではないはずだ。

獣医師の免許剥奪を求め、原告は農林水産省へ陳情

 本ページで写真掲載されているミニチュアダックスの「ぽてち」ちゃんは、検査入院中に原因不明の突然死を遂げた。鳥吉医師のカルテによれば「肺野に異常所見」とのことだが他院で解剖した結果、気管支から血まみれのビニールの塊が。転院先の医師によれば「もし犬が誤って異物を飲んでも、気管支に入り込むことはありえない。無理やり飲み込まされない限りは……」と言う。
 ぽてちちゃんの飼い主は語る。 「いろんなところで『たかだかペットのことで』と言われ続けてきました。だけど人間に置きかえて考えてみてください。自分の子供を病院に連れて行きました。お金目当てで医者にビ二ール袋を詰め込まれて殺されました。でも警察は取り合ってくれません。それがどんなに辛いことだか、わかりますか?」
 飼い主にとってペットは家族同然、人間と同じく大切な命。しかしこれまでのペット裁判では動物を殺害しても「器物崩遅」。いわばモノ扱いで、テレビを壊されたことと同じ扱いしか受けてこなかった。
「動物はものが言えません。だから警察も『証言・証拠がないから』と、取り合ってくれません。またペットの裁判は賠償額が低いので、引き受けてくださる弁護士さんもほとんどいません。人問の世界なら明らかにおかしいことが、まかり通っていると思います」(原告・猪飼さん)
 そんな状況で「動物傷害」の判決を下した今回の裁判。そこには「モノ」ではなく「生き物」を傷つけたとのニュアンスが読み取れる。判決の翌週の3月26日、原告の猪飼さんは判決文を持って農林水産省へ陳情に行った。同省の獣医師審議会が「獣医師道に対する重大な背反行為」を認めることによっても、獣医師免許は剥奪できるからだ。これまでは「前例がないから」というだけの理由で執行されてこなかったが、今回の判決を踏まえて同省は「審議会にかける方向で動く」と返答。しかし具体的な時期については「夏まで」とあいまいで頼りない。さらなる被害者、ペットを増やさないため、一刻も早い対応が望まれるのだが……。

診療再開後わずか5日間でさらに新たな被害が2件報告

 そして問題の烏吉医師3月中は「スタッフの海外出張のため」休診22日の判決当日も法廷に現れなかっ たが、3月末から診療を再開。4月5日の時点ですでに新たな被害が2件報告されている。また、本誌の取材 に対しては「弁護士と相談してから連絡する。と一方的に電話を切り、その後音さたはない(4月5日現在)。
本誌はこの事件を今後も追及していく。

管理者:陋巷人